プラスチック資源循環法の「再商品化計画の認定」の活用
プラニックの近隣に、グリーンループという容器包装プラスチックのリサイクルを行うグループ企業があります。プラニックは硬質のプラスチック、グリーンループは軟質のプラスチックのリサイクルを得意としています。この2つの工場を連携して、プラスチック資源循環法の第33条に定める「再商品化計画の認定」を活用し、市民からのプラスチックを回収・再資源化します。
市町村/民間事業者が連携して
容リプラと製品プラを一括回収しても、OKです。
通常「一括回収」というと、容器包装リサイクル法のスキームで容器包装リサイクル協会さん経由で、落札される方法(32条)を指すと思います。しかし、容リプラと製品プラを一括で回収したものを、33条の「再商品化計画」の認定で回収、リサイクルすることも可能です。この方法を取ればリサイクルルートが確定し、市民への説明もしやすくなります。もちろん、容リプラと製品プラを分別回収したものを、33条で回収することもできます。
広域での選別・ソーティングセンターも視野に
既存の施設だけを活用して33条の認定を受けることができればよいですが、すぐに受入上限に達してしまうのではないでしょうか。そこで、複数の自治体にご協力いただきつつ、選別施設を新設する必要が出てくると思います。一つの市町村が単独で計画するのではなく、近隣の市町村も広域的に連携することで、より規模が大きく、コストが安い選別施設ができるはずです。既存の収集ルートで市民から回収することになりますので、そこに関与されている民間事業者にも参画していただくほうがよいかもしれません。
プラニックの親会社のヴェオリアは、EUで多品種の廃棄物を一括で選別する施設を運用しています。日本国内では事前選別が進んでいるので、紙やガラスまでも一緒に回収・選別する施設は不要かもしれません。しかし、EUのソーティングセンターを参考にしつつ、ジャパンモデルを作るのは有効なはずです。
解説動画を下記にリンクします。英語の音声で申し訳ありませんが、見ているだけでもやっていることはかなり分かりますので、御覧ください。設定で英語字幕をつけることはできます。